ナルシスト。
こんな言葉を、五歳児の口から聞くとは思いませんでしたが、なぜヒメっちがこんな言葉を知っていたのかというと、世界のナベアツというお笑いタレントのネタにあったからなんだそうで、ああ、それなら納得。
世界のナベアツ、面白いですね。
3の倍数のときにアホになって、5の倍数のときに犬っぽくなって、さらに8の倍数のときにナルシストになります。
と宣言した後、1から40まで数えるっていう、あの人です。シンプルなアイデアながら、本人の体当たりな芸風とあいまって、何回見ても面白いし、見るたびにちょっとずつその内容をマイナーチェンジしているところもまたいいです。
ナルシストや倍数という言葉の意味をよく知らないヒメっちも、ただ見ているだけで十分面白いみたいです。
ナルシストの方はまあ、世界のナベアツの顔芸を見ていてなんとなくどんなものなのか想像できるんでしょうけど、倍数の意味は、当然ながらまったくわからないままでいるようだったので、説明したら理解するかなと思って、教えてみました。
手近に紙と鉛筆がなかったので、代用でパソコンの画面にテキストエディタを開いて、そこに1から24くらいまでの数字を書いて、
「3を最初にして、そこから3ずつ飛ばしていって出てくる6とか9とか12とかの数字を、3の倍数っていうんだよ。」
と言うと、ちゃんとわかるんですよね。
「同じように、8を最初にして、そこから8ずつ飛ばしていくと、16、24がやっぱり8の倍数ってことになるんだ。」
とまで言った後、
「だから、24は3と8の両方の倍数になるわけだ」
というところまで説明してみましたが、どこまでわかっているのか、一応理解しているような顔をしています。
「だから、24のとき、世界のナベアツは、アホになりながらナルシストになるんだよね」
とまで言うと、1から40までのカウントの中に、アホとナルシストが同時に現れることがある理由が、ようやくつかめたみたいです。
なかなか奥の深い芸です。
私も調子に乗って、世界のナベアツのまねをして、24でアホになると同時にナルシストになったときの感じをやってみたら、ヒメっちにはウケが良かったです。
「もう一回やって~」
とリクエストしてきますが、二度はやらない。やりたくない。
もう一度見たいのなら、7の倍数を9個言ってみなさい。
九九を覚え始めたんだから、完璧にマスターしたら、自然に言えるようになっているはず。
世界のナベアツは40までしかカウントしませんが、我が家ではその先もあるのです。
先は長いぞ、頑張れ、ヒメっち。
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