電車が最も主な交通手段である私には、鉄道に対する特別な感情というものはなく、飽くまでただの都会の足としてしか認識はないのですが、今日ナイトっちと行ってきた大宮市の鉄道博物館は、鉄道マニアでなくても楽しめるところのようです。
それにしても、大宮は遠かった。池袋からすぐだと思っていたのですが、かなり甘かったようです。
行きの電車で退屈して眠ってしまったナイトっち。行った先にあるのも電車ばかりなのに、ここで退屈していたら・・・・と不安がよぎりましたが、それは杞憂に終わることに。
今回は、私とナイトっちの二人だけでの小旅行でした。ヒメっちは、ママっちと一緒に池袋で映画鑑賞。「崖の上のポニョ」を見に行っています。私がジブリアニメがあまり好きじゃないのと、ママっちもヒメっちも見てみたいと言っていたのを合わせると、自然にこのような結果になります。そこで、私はナイトっちが大好きな電車の博物館に連れて行くことにしたのです。
池袋までは四人一緒でしたが、ここで二組に分離。男二人は埼京線、女二人はサンシャインビルへ。
電車の中では退屈していたナイトっちですが、現地では楽しんでくれたようです。
入り口付近のSLを背景に一枚。私がナイトっちくらいの頃は、実家の近くをまだこんな鉄道が現役で走っていました。汽笛の音が聞こえたらベランダへと走り寄って、遠くを煙を噴きながら走る蒸気機関車をじっと眺めていたのを今でも覚えています。
ナイトっちには、こんなのが昔は線路の上を走っていただなんてこと、理解できるのでしょうか。
最初に見たのは、巨大な鉄道ジオラマ。ガラスを隔ててしか見られなくしてあったので、少し見にくかったけど、鉄道の模型が自走しているのはナイトっちの目にもわかったようで、目の前を小さな新幹線が行き違うところなんて、大興奮でした。鉄道模型を趣味にする人がいるというのは聞いたことはあるけど、これは趣味ではできないですね。スケールの桁が違う。
キッズスペースが目に止まったのでここにも入ってみました。博物館の趣旨とは違うところなんですけど、ナイトっちくらいの子だとこういうところも喜んでくれます。家にもあるプラレールで、いつまでも遊んでいます。我が家には新幹線の車両しかないから、正面の平べったい在来線の車両が線路を走るところは珍しかったのかもしれません。
大きな新幹線の模型の運転席から顔を出しているナイトっちです。
一階に降りると、そこには本物の鉄道が何台も展示されています。過去には本当に走っていた車両たちです。中に入れるようになっているものもいくつかあって、これは特急「とき」の中。私が子どものころの、代表的な特急電車です。
中はゆったりとしていたけど、車窓の脇の日よけのカーテンなんて、今じゃもう見なくなりましたね。
さらに郷愁を誘うような、ノスタルジックな車両が次々と飛び込んできます。内装が全部木製の客車。座席も床も、全部木で出来ています。異常に低い天井、子どもでも手が届きそうなほど長く伸び下がったつり革。私が4歳くらいの頃、京都から新潟にある父方の祖母の実家まで、父と二人で気の遠くなるような長い時間をかけて、鉄道に乗って一度だけ行ったことがあるのを今でもかすかに覚えています。ボックス型の座席に父と向かい合って座ったときのあの記憶を、呼び覚ましてくれるような空間でした。
私がしきりに懐かしいとつぶやくので、ナイトっちがそれを真似しているのがおかしかった(笑)。
「こんなイスがあったねー、窓のカーテンもこんなんだったよ」
ナイトっちが、私のセリフを真似るのです。君も懐かしかったかい(笑)?
子どものころ、よく踏み切りの傍まで連れて行ってもらって、その力強く走る雄姿を眺めていたSLが、今はここで、ひっそりと佇んでいます。このSLかどうかは解らないけど、ほぼ同型のを見た記憶は残っています。走りすぎるところを見ているだけでも楽しかったなあ。
時代はさらに逆行し、私の郷愁も通り超えます。鉄道時代初期のころの弁慶号。私の記憶しているSLよりは、ずいぶん小さな感じがします。
気がついたら、懐かしさのあまりに私が夢中になっていました(笑)。ナイトっちも、いろんな車両の中を見学していて楽しかったようです。
最後に、30分並んで運転シミュレータを体験。ゲームセンターにあるようなのとは違って、運転士を養成するときに使われている本物のシミュレータです。ナイトっちは運転士気分が味わえたのかな。電車が走り始めても、マスコンを勝手にグリグリ動かすものだから、電車は途中で止まってしまうし、次の駅に着いたときにはめいっぱいオーバーランしてるし(笑)。
お土産屋さんでナイトっちが選んでくれたお饅頭を一箱買って、博物館見学はおしまい。帰りの電車の中、ナイトっちは乗り換えの間も含めて、ぴくりとも起きませんでした。よほど疲れたんでしょう。
帰宅したときにはもう、ママっちとヒメっちは先に帰っていました。二人に出迎えられて、いつもよりおしゃべりになっているナイトっち。話の内容は、飲んだジュースの種類だとか、買ってきたお饅頭のことばかりで、肝心の見学内容のことはほとんどなかったけど、自分なりに楽しかったことを興奮気味に話している様子が、私には頼もしく思われてなりませんでした。
また行ってみようか。そのときには、ナイトっちは今日とはまた違った反応を見せるんでしょうね。もう一度行ったとしても、今日のような強い郷愁はもう感じないかもしれませんが、日進月歩のナイトっちの成長は、この次にはまた全然違うものとなっていることと思います。
他にも、脇にそれたような、つまり博物館見学とはあまり関係のないナイトっちのこぼれ話がいくつかあるのですが、それはまた別な機会に。
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